以前の日記でKGSで選択出来る各ルールについて調べてみようと書きましたので、今回まとめてみようと思います。といってもちゃんと調べてみたわけではなくて、KGSでテスト対局を行って私が簡単に確認出来た範囲でのまとめになります。厳密に知りたい方は各ルールの公式文書がそれぞれWEBで参照出来ると思いますので探してみてください。 私のようにズボラで通常の対局で必要なことだけかいつまんで知りたい方は以下をどうぞ。
KGSでは以下の4つのルールが選択可能です。
- 日本
- 中国
- アメリカ
- ニュージーランド
これらの違いを簡単にまとめると以下の表のようになります。
| 日本 | 中国 | アメリカ | ニュージーランド | |
|---|---|---|---|---|
| 数え方 | 地(アゲハマ考慮) | 地+石数 | 地+石数 | 地+石数 |
| 標準のコミ | 6.5 | 7.5 | 7.5 | 7.5 |
| 自殺手 | × | × | × | ○ |
| スーパーコウ | × | ○ | ○ | ○ |
| 自由置碁 | × | ○ | × | ○ |
以下でそれぞれの項目について補足します。
数え方・コミ
日本ルールは日本で碁を覚えた方にとって馴染みの方法で地が数えられ、標準設定でのコミは6.5目です。日本以外の3つのルールでは所謂中国ルールと呼ばれる方法(またはそれに近い方法)で計算され、コミは7.5目になります。日本ルールと中国ルールの違いについては「中国ルールの勉強 (http://sowhat.ifdef.jp/igo/chinese/)」という文章がわかりやすいと思います。また、王メイエンさんの『囲碁ミステリーツアー』という本に日本ルールと中国ルールの違いについて歴史を含めて解説されている章があります。
日本ルール以外で対局する場合、要するに終局時にはしっかり駄目を詰める事が重要です。自陣への手入れの仕方などは日本ルールの時と同じに考えて大丈夫です。厳密に目算をするようなレベルの人にとってはもっと知っておくべきことがあるのだと思いますが、私ぐらいの人間にとっては面倒な事はコンピュータがやってくれますから終局時のスコア表示を見て一喜一憂しましょう。
(アメリカルールやニュージーランドルールが中国ルールとこの点でどう違うのかはよくわかりませんでした。通常の対局では同じと思っていて問題ない範囲だと思っていますが…。)
自殺手
ニュージーランドルールのみ自殺手(既に打ってある自分の石のダメを完全に詰める手)を打つことが出来ます。下図で白番の場合、Aは着手出来ませんが、Bには着手出来ます。Bに打った場合、即座に2目が取り除かれてBの地点に着手点を示すマークが残ります。

では自殺手が合理的な手段になるケースですが、図のCの地点に白がコウ材として着手することでが出来ます(続いて黒はCに打って二眼確保する必要がある)。一目損ではありますが背に腹は代えられない時もあるでしょうね。
多分、着手禁止点は可能な限り少なくした方がルールとして美しい、という考えもあるのでしょうか。一応上記のようにそれが合理的になる場合もあるわけですし。念のため、知識として知っておけば実際の対局ではそれ程困ることはなさそうです。
スーパーコウ
日本ルール以外ではスーパーコウルールが採用されています。単一のコウに限らず、完全な同一局面になる着手を行うことが出来ません。KGSの場合、コウを取られた直後と同じ着手禁止を示すマークが示されて着手出来ません。三コウのケースでは取られた直後のコウの地点と、同一局面になるコウの取り返しの地点の2箇所にマークが表示されることになります。
このルールによって強制的に別の箇所に打つ必要があるので、同一局面反復による無勝負は避けられますが、たまたま手番が来てしまった方が不利になるのはどうなのでしょう? 強いひとはそこまで読んで打つんでしょうか。
ともかく級位者にとってはそんなもんかと思っておけばいいでしょう。私なんて一生そんなケースには遭遇しない自信があります(笑)。
ちなみに日本ルールで対局中に同一局面反復が発生したらどうなるかというと、最初に同一局面になったときに以下のメッセージが表示されます。

これは単なるお知らせであって続けて打つことが出来ますが、更にもう一度同じ局面になると以下のメッセージが表示されます。

この時点で結果「無勝負」として終局します。よく出来ていますね。
自由置碁
中国ルールとニュージーランドルールでは自由置碁が採用されているようです。置碁の設定で対局が開始されると、その時点で盤面に石はありません。黒番が置石の数だけ続けて着手を行ってから白番になります。
これはちょっと楽しそうですね。ただ、KGSだと同ランク付近の対局が中心で、置碁を打つケースはあまり無いかもしれませんね。
以上、私に確認出来た範囲でKGSで選択出来るルールについてまとめてみました。間違いや誤解を招くような表現がある可能性もありますが、その場合はコメントで教えていただけると助かります。
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